【印綬】
知恵と学問の星で、性格温厚・慈悲心に富む星情です。
男性にとっては母親の星で、女性にとっては従兄弟・姉妹を意味します。
学問や工業方面で発展します。
この星が多く有ると母親との縁が薄くなったり、子供縁が薄くなります。
正財星が多いと印綬の暗示を破り、発展を妨げる事になります。
女性は美人が多く正官星があると富貴の家に生れ、才智優れ一生安泰が約束されます。

@性格。
生まれつき才智に優れ勉強も良く出来ますが、母親に大きく影響され過保護に 育てられる傾向があります。
決断力に欠け忍耐力に乏しく自己中心的な行動が目立ちます。
この星は知恵と慈悲心を象徴していますから感情に駆られた行動はマイナスになります。
自尊心が強く研究心に富み計画性があります、才に溺れず自我を抑えれば良い 友人・上司に恵まれます。

A職業。
才能と芸術の星ですので商売や自由業よりも公務員・政界・実業界に出てこそ才智を 発揮できます。
他の分野では学者・研究者・芸術家・作家・宗教家としても実力を発揮できます。
性格的に営業・サービス業・力仕事には不向きで、常にプライドを満足させないと、 何の職業に就いても満足できません、印綬が多いと自己過信が強く職業を転々とします。

B金運。
堅実タイプの星で浪費を好みませんので金銭には恵まれています。
良家に生まれ恩恵を受けるので親の財産も十分受け継ぎます。
性格的に自己中心なので人の為に散財するのを嫌ってガッチリ貯め込みます。

C結婚と恋愛。
プライドが高く、家柄を意識しますから上司や親の選択に依る処が多い傾向があります。
男性の場合は相手からの恩恵を考え名家か財産家、上司の娘と云った打算を伴います。
女性はこの星が多いと意志が弱く好色の傾向を持ち、一人の男性では満足できずに 色情問題を起こします。

D健康。
無病息災の星です、多くは安定した健康に恵まれます。
呼吸器や胃腸に注意する程度であまり神経質になる必要はありません。
但し、視力の弱い人が多く目の健康には注意すべきでしょう。

E子供運。
元来は母親の星ですが、女性にとってこの星が多いと子息に縁が薄く、 離婚などによる生別の暗示があります。
一般に病弱な子供をもつ事が多く、幼年期には養育で苦労します。

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【印綬と他の宿命星との関係】

年柱・月柱・時柱にそれぞれ「印綬-食神」「印綬-正官」などとあるのを見ます。
二柱にまたがってはいけません、あくまでも一本の柱の中の組合せで観ます。
見方は、まずどの柱にあっても命式の中に該当する組み合わせがあれば、 そのような傾向があるものととらえます。
次に、年柱にあれば親又は先祖に、月柱にあれば家族に、 時柱にあれば子供や子孫に当該の傾向が表れるものと解釈します。
印綬-比肩
印綬-劫財
印綬-食神
印綬-傷官
印綬-偏財
印綬-正財
印綬-偏官
印綬-正官
印綬-偏印
印綬-印綬

【印綬と補助星との関係】

年柱・月柱・日柱・時柱の宿命星(上段)、臓干宿命星(下段)と同じ柱にある補助星との関係をみます。
二柱にまたがってはいけません、あくまでも一本の柱の中の組合せで観ます。
年柱にあれば幼年運・親・先祖、月柱にあれば壮年運・家族・兄弟姉妹、日柱にあれば晩年運・配偶者、 時柱にあれば最晩年運・子供・子孫に関する暗示と解釈します。
印綬-長生
印綬-沐浴
印綬-冠帯
印綬-建禄
印綬-帝旺
印綬-衰
印綬-病
印綬-死
印綬-墓
印綬-絶
印綬-胎
印綬-養