【正官】
権威と名誉のステータスシンボルです、家柄正しく品位端正・才智発展の星です。
但し、この星が多いと位負けになって名のみで実が伴いません。
社会的に優位に立ち信用を重んじ名誉発展を得ます。
女性は夫運に恵まれ容姿端麗です、男性に於いては子供の星をあらわします。

@性格。
才智溢れ常識を重んじる几帳面な星です。
一言で言えば堅物で、真面目すぎて融通性に欠けるため敬遠されがちです。
世間の信用を得る反面、人間的なユーモアに欠け柔軟性の無い人物となります。
仕事面では信頼があっても個人的な付き合いでは人情味に欠けます。
信用を重んじる星情から外面よくて内面が悪いという面があり、 プライドが高く虚栄心が強く権威・名誉に弱いといった欠点を持ちます。
対人関係に於いては上に厚く下に薄い傾向があり、秘密主義が強く 冷たい性格に見られがちです。
じっくり計画を立てて慎重に行動しますので、波乱が少なく安定した 人生を送ります。

A職業。
名誉と信用を重んじる星ですので、学者・公務員・金融関係など堅い仕事 によって成功します。
才智発展に優れた能力もさるものながら、周囲の引き立てを受ける要因が大きく、 実業家としても大いに発展しますが、その場合は公共的な分野での 仕事によって発展します。

B金運。
家系の良さと相続を表す星ですので金銭的には一生を通じて安定しています。
反面、保つ意識が強いので一代で巨万の富を掴むと云った星ではありません。
性格的にあくどく儲ける事が出来ませんし堅実主義なので冒険も好みません。

C結婚と恋愛。
女性にとっては夫の星です、月柱にあるのが最も良く幸福を約束され子供にも 恵まれます。
但し、四柱にこの星が多いと夫縁が変わり易く内縁関係を生じたり浮気で 苦労します。
男性は妻の内助の功で発展できますが、恋愛に関しては信頼感は持てても ムードに欠けます。
女性は良妻賢母になり、男性は家庭は妻に任せて妻は夫を信頼すると云った 欠点の無い結婚生活になります。
また、見合い結婚が多いのが特長です。

D健康。
福寿を全うできますから健康面での苦労はありません。
几帳面で堅実なタイプなので暴飲暴食とも縁遠く、無理をしません。
神経系統の疲労から来るストレスや胃腸障害に注意する程度で病気の 心配はいりません。

E子供運。
子孫安泰の大吉星ですので将来に大いに期待を持てます。
男女ともによい子供に恵まれ、特に男性にとっては男子を表しますから、 子供によって晩年の安泰を得られます。

*--------------------------------------------------------------------*

【正官と他の宿命星との関係】

年柱・月柱・時柱にそれぞれ「正官-食神」「正官-正財」などとあるのを見ます。
二柱にまたがってはいけません、あくまでも一本の柱の中の組合せで観ます。
見方は、まずどの柱にあっても命式の中に該当する組み合わせがあれば、 そのような傾向があるものととらえます。
次に、年柱にあれば親又は先祖に、月柱にあれば家族に、 時柱にあれば子供や子孫に当該の傾向が表れるものと解釈します。
正官-比肩
正官-劫財
正官-食神
正官-傷官
正官-偏財
正官-正財
正官-偏官
正官-正官
正官-偏印
正官-印綬

【正官と補助星との関係】

年柱・月柱・日柱・時柱の宿命星(上段)、臓干宿命星(下段)と同じ柱にある補助星との関係をみます。
二柱にまたがってはいけません、あくまでも一本の柱の中の組合せで観ます。
年柱にあれば幼年運・親・先祖、月柱にあれば壮年運・家族・兄弟姉妹、日柱にあれば晩年運・配偶者、 時柱にあれば最晩年運・子供・子孫に関する暗示と解釈します。
正官-長生
正官-沐浴
正官-冠帯
正官-建禄
正官-帝旺
正官-衰
正官-病
正官-死
正官-墓
正官-絶
正官-胎
正官-養