【偏財】
奉仕の星で、他人の世話事で多忙な星です。
また、信用とマネービルの星でもありますから、 金融能力を発揮して自己の事業を発展させる事が出来ます。
男性にとっては女性(愛人)の星ですので、 異性問題でトラブルを起こしたり二号を持ったりします。
常に多忙で身を休めないのも特徴です。

@性格。
淡白な性格に見えますが、本質は人一倍金銭や女性への執着心が強く、 やまっ気も多く自己中心的な傾向があります。
悪く言えば腹黒い性質を持ちますが、外見は面倒見が良く社交的で交際範囲が広く、 財産は残らなくともお金に苦労する事はありません。

A職業。
営業関係、マネージャーに向きます。
奉仕の星ですので保母・看護士なども良く、出来るだけ対人関係の多い仕事に 適性があります。
自営の場合は技術より販売面を生かせば成功します。
特に金融関連や貴金属を扱う仕事が良いとされています。

B金運。
マネービル運と云われる偏財はお金に困る事はありませんが、回転財の性質が強く、 単にお金が出入りするに過ぎない傾向があります。
他人の為にお金を使う事が多く、自分の財産を作れない欠点を持ちます。
他郷に出て運が開け金運も安定する場合が多いでしょう。
男性は女性関係で身を慎まないと出費が多くなります。
また、投機的な事は破産に繋がるので避けて下さい。

C結婚と恋愛。
この星は、男性本位に働く要素が強く、女性にとっては不利な星です。
男性なら一人の女性を守るタイプとはいえず浮気を繰り返します。
社交的で弁舌豊かで人を乗せるのが上手く、恋愛においてもマメに立ち回り 自分のペースに乗せてしまいます。
女性は結婚後、姑や親戚関係で悩まされ苦労が絶えないでしょう。
印綬星があると家庭円満となります。

D健康。
無理のきく体質で長寿を全うできますが、タフでエネルギッシュなばかりに、 過労や荒淫から来る過労には注意を要し晩年に至って持病で悩まされる 傾向があります。

E子供運。
男性から見ると良いとはいえません、他人の世話や奉仕のため家族や子供との 関係が薄くなります。
女性にとっては良い子供運ですが、万事子供中心となり、過保護や干渉に走る 傾向を持ちます。

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【偏財と他の宿命星との関係】

年柱・月柱・時柱にそれぞれ「偏財-正官」「偏財-食神」などとあるのを見ます。
二柱にまたがってはいけません、あくまでも一本の柱の中の組合せで観ます。
見方は、まずどの柱にあっても命式の中に該当する組み合わせがあれば、 そのような傾向があるものととらえます。
次に、年柱にあれば親又は先祖に、月柱にあれば家族に、 時柱にあれば子供や子孫に当該の傾向が表れるものと解釈します。
偏財-比肩
偏財-劫財
偏財-食神
偏財-傷官
偏財-偏財
偏財-正財
偏財-偏官
偏財-正官
偏財-偏印
偏財-印綬

【偏財と補助星との関係】

年柱・月柱・日柱・時柱の宿命星(上段)、臓干宿命星(下段)と同じ柱にある補助星との関係をみます。
二柱にまたがってはいけません、あくまでも一本の柱の中の組合せで観ます。
年柱にあれば幼年運・親・先祖、月柱にあれば壮年運・家族・兄弟姉妹、日柱にあれば晩年運・配偶者、 時柱にあれば最晩年運・子供・子孫に関する暗示と解釈します。
偏財-長生
偏財-沐浴
偏財-冠帯
偏財-建禄
偏財-帝旺
偏財-衰
偏財-病
偏財-死
偏財-墓
偏財-絶
偏財-胎
偏財-養