【地山謙】 『ちざんけん』低姿勢で謙虚に進む時です。 ≪運勢予報≫ 晴れたり曇ったり。 ≪卦辞≫ 『謙、亨、君子有終吉』 「けんはとおる、くんしおわりありきち」 ≪運勢≫ 『謙』は謙遜、謙虚のこと。 地山謙の時、通じる、君子は終わりを全うすることができる、吉。 この卦は、地の中に山が没しています、高くて、尊いものが頭を低くしています、実るほど頭を垂れる稲穂のようです。 謙虚・謙譲が重要である事を示しています、消極的では有りますが世渡りの知恵であり重厚な強さがあります、 「能ある鷹は爪を隠す」といいますが、今は表に立たず、謙虚に進んで有終の美を飾るべき時です。 この卦はまた、男子裸身の卦ともいわれます、卦象を見ると解る通り、一人の男性「陽」に五人の女性「陰」が群がり、 人体で股に当たる三爻の一陽に五陰が取り巻いています、異性問題には特に注意しましょう。 ◆入学◆ よほど頑張らなければ難しいです。 ◆紛失物◆ 物の底とか深い所に紛れ込んでおり発見しにくいときです。 ◆運勢傾向◆ 縁の下の力持的な立場の時で次第に上昇運に向います、苦労が多くて大変ですが、 忍耐強く待てば信用は倍化します、地道な姿勢で好機を待ちましょう。 ◆願望◆ 謙虚な姿勢で努力すべきです、他人と争い打ち負かしても益になりません。 ◆交渉◆ 控え目にすれば望みが出て来ます、誠実と忍耐を示すことです。 ◆事業◆ 新規事業は良くありません、現在の事業を維持すべきです、欲に目が眩むと大失敗します。 ◆住居◆ 背伸びは禁物です、当分は現状に甘んじましょう、移転は控えた方が良いでしょう。 ◆愛情◆ 互いに真心が通じ合い結実しますが控え目な為、ライバルが現れて三角関係となる可能性があります、女難に注意。 ◆結婚◆ 意志表示が下手な為に誤解を受けます、急いでも縁談は纏まりません、焦らず堅実に進むことです。 ◆旅行◆ 遠方の旅行や派手な旅行は良くありません、旅行による過労にも注意して下さい。 ◆相場◆ これまで高かったものが安全圏内にあることが多いです、暫くは動きませんがやがて上昇気運になります。 ◆健康◆ 胃腸の腫瘍、中毒、泌尿器系、性病、腰痛、下痢、憂鬱病、自閉症など。 急変はしませんが停滞して持病化する可能性があります。 ◆出産◆ 安産、予定は少し遅れます。 ◆人物◆ 謙虚で、社交下手なために力量が発揮出来ない傾向があります、縁の下の力持ちで大器晩成型です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『謙謙、君子用渉大川吉』「けんけん、くんしもってたいせんをわたるにきち」 謙虚に謙虚に努めるならば、大川を渡っても吉。 縁の下の力持ちに徹することが大きな仕事への原動力となります。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『鳴謙、貞吉』「めいけんていきち」 謙虚さが鳴り響いている、貞正にして吉。 謙虚さが自然に態度に出て先輩や上司に引き立られるでしょう。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『労謙、君子有終吉』「ろうけん、くんしおわりありきち」 功労があり、しかも謙虚であれば終わりを全うすることができる、吉。 苦労はあっても報われますからやり通すことです。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『无不利、撰謙』「よろしからざるなし、けんをふるえ」 よろしい、謙虚さを顔に出すことだ。 謙虚の美徳を大いに発揮する時です、有力者の顔を立て助言を求めていけば良いでしょう。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『不富、以其鄰、利用侵伐、无不利』「とまず、そのとなりをもちう、もってしんばつするによろし、よろしからざるなし」 『侵伐』は征伐すること。 富を一人占めにせず、お隣りと仲良くする、言う事を聞かない者は攻め滅ぼしても良い、よろしい。 謙虚の美徳は大事ですが、、地位を守るためには時には断固とした処置も必要でしょう、今がその時です。 ≪上爻の爻辞と対処法≫+ 『鳴謙、利用行師征邑国』「めいけん、もってしをやりゆうこくをせいするによろし」 『師』は戦争、『邑国』は自分の国の領地のこと。 謙虚さが鳴り響いている、自国の領地内の戦争ぐらいはしても良い。 内部に対立やがあり強攻策を取らざるを得ない時です、内部にしっかり目を向けましょう。 |