【地水師】 『ちすいし』良き指導者と戦争に向かう時です。 ≪運勢予報≫ 晴れ。 ≪卦辞≫ 『師、貞、丈人吉、无咎』 「しはただし、じょうじんはきち、とがなし」 ≪運勢≫ 『師』は師団の師、すなわち戦争のこと、『丈人』は器の大きな人のこと。 地水師の時、貞正でなくてはならない、実力のある司令官に率いられるなら吉、問題はない。 地水師の時は、職場でも家庭でも争い事が多く苦労の絶えない時です。 この卦が出たら、集団の戦いを意味するとともに、 集団を動員する為の大義名分と集団を率いるしっかりとした指導者が必要であることを表わします。 ◆入学◆ 目標にしている学校は受験者の多い時です、がんばって下さい、理科系がよいでしょう。 ◆紛失物◆ なかなか見つからない時です。 ◆運勢傾向◆ 争い事が発生し非常事態になる恐れがあります、力量のある人は衆を率いて事を起こします、思わぬ災害にも注意すること。 ◆願望◆ 分相応の望みは叶えられますが高望みは失敗します、計画を慎重にして人間関係の円滑を図って下さい。 ◆交渉◆ 先方の態度の埒が明かない為に争いに発展しがちです。 ◆事業◆ 何かと非常事態の時で強力な打開策を講じないと危険です。 ◆住居◆ 現在の住居では平安は得られません、新築や増改築は困難を伴います、時期を待ちましょう。 ◆愛情◆ 人目を忍んでの情事といった形の愛情関係が続き、また三角関係から争い事が起きかねません。 ◆結婚◆ 相手が多情・淫乱の傾向があるので断るのが無事です、同棲とか内縁関係になるために争いが絶えません。 ◆旅行◆ 団体旅行などのある時ですが、引率者の指導力が弱ければ災害が起きます。 ◆相場◆ 波乱含みの様相で下落の気配がありますが、急騰したり急落したりで研究不足になると大損します。 ◆健康◆ 中耳炎、腹痛、結石、肋膜炎、腎臓病、婦人病など。 治療は急を要します、長患いは急変に注意しましょう。 ◆出産◆ 冷えに注意、安産ですが油断すると出血が多く危険です。 ◆人物◆ 才知・力量があって大勢の上に立ちます、一技一芸に秀でますが負け惜しみが強く人と争う闘争型です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『師出以律、否臧凶』「しいずるにりつをもってす、よきにあらざればきょう」 戦争の時は規律が第一である、規律が守られなければ凶。 生活態度・勤務態度が緩んいませんか、出足が肝腎、まず、規律を正しましょう。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『在師中吉、无咎、王三錫命』「しちゅうにありきち、とがなし、おうみたびめいをたまう」 有能な指令官が中心にいる、問題はない、王から三度も命令が下る。 有能な司令官であることを示します、信頼と引き立てをバックに大いに能力を発揮できる時です。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『師或輿尸、凶』「しあるいはしかばねをになう、きょう」 『尸』は屍のこと。 戦争をして屍を車に載せて帰る、凶。 認識が甘く実力も不足しているので負け戦は見に見えています、病気や大ケガにも用心すること。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『師左次、无咎』「しさじす、とがなし」 『左次』とは退くこと。 前線から退く、問題はない。 退却も立派な戦術です、今は一歩退いて静観しましょう。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『田有禽、利執言、无咎、長子師師、弟子輿屍、貞凶』 「かりにきんあり、しつげんによろし、とがなし、ちょうししをひきう、ていししかばねをになう、ただしけれどもきょう」 『禽』は賊、『長子』は能力のある人、『弟子』は能力のない小人のこと。 田を荒す賊がやって来た、命令を発したほうが良い、問題はない、優れた人物はよく軍を率いる、 小人に任せるなら、屍を担って敗走することになるので、貞正であっても凶。 妨害の多い時です、作戦としては優秀な参謀を選んで一任することです。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『大君有命、開国承家、小人勿用』「たいくんめいあり、くにをひらきいえをうく、しょうじんもちうるなかれ」 大君は、戦争に勝って功労者を諸候に任じる、国を開いて家を興させる、小人は登用してはならない。 論功行賞の時です、功労が有っても責任ある立場に就かせる人物は良く選ぶことです、小人は小人に過ぎません。 |