【山風蠱】 『さんぷうこ』空気がよどんで物が腐ったような時です。 ≪運勢予報≫ 大雨。 ≪卦辞≫ 『蠱、元亨、利渉大川、先甲三日、後甲三日』 「こはおおいにとおる、たいせんをわたるによろし、こうにさきだつさんじつ、こうにおくるるさんじつ」 ≪運勢≫ 『蠱』は腐敗のこと。 山風蠱の時、大いに通じる、大川を渡っても良い、そのためには、戦争をする三日前に用意をし、 三日後には戦争が終結するよう迅速に腐敗を取り除くことだ。 蠱の字は皿の上の三匹の虫が互いに食い合っている姿です、皿の上は腐敗してウジが湧いています、 山風蠱の時は表面は良く見えても内部はどろどろして難問山積の時です、 この卦が出た時は、一刻も早く過去から放置されてきた弊害を取り除くべきです。 ◆入学◆ 父親または母親の卒業した学校なら有利です。 ◆紛失物◆ 大体家の中が多い時です、物の下に隠されたり、押入れ・戸棚の中に在る事が多い時です。 ◆運勢傾向◆ 表面は平穏安泰に見えて内部に難問を抱えています、内部の改革や新風を吹き込む事が必要なときです。 ◆願望◆ 内部に問題があります、前進より内部の改革を進めて下さい、環境や事情が好転するまで待ちましょう。 ◆交渉◆ 自分の意志が通らず先方に押されて成立しません、膠着状態で突破口すら掴めません。 ◆事業◆ 新しい開業は良くありません、内部の問題を解決するほうが先決です。 ◆住居◆ 内部や環境に難があります、移転は吉です。 ◆愛情◆ 既に肉体関係や三角関係などで紛争が起こります、年上の女・年少の男を誘惑します、腐れ縁のため身動きができません。 ◆結婚◆ 正常な結婚でなく世間体を憚るような事情があります、相手にも情事の隠し事や悪い疾病の恐れもあります。 ◆旅行◆ 取り止めるのが無難です、無理に出かけても疾病とか気のくさることがあります。 ◆相場◆ 内部に悪い材料があって冴えません、当分静観したほうが無難です。 ◆健康◆ 遺伝的なものが多く病根が深くて完治し難いでしょう、便秘、自家中毒、腫瘍、性病など。 病根が根深く病勢は募ります、重症は凶の兆候があります。 ◆出産◆ 最初は胎毒がありますが出産は無難です。 ◆人物◆ 外見は真面目で実直ですが内面には人知れない難問や醜事を抱く人です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『幹父之蠱、有子考无咎、誌I吉』「ちちのこをかんす、こあればちちとがなし、あやうけれどもついにきち」 『幹』は治める、『考』は亡き父のこと。 父の失敗の後始末をする、子がいれば亡き父も問題はない、危ういところがあるが最終的には吉。 今なら手の施しようがあります、傷が浅いからといっても油断は禁物です。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『幹母之蠱、不可貞』「ははのこをかんす、ていすべからず」 『幹』は治めること。 父亡き後、母の失敗の後始末をする、あまり厳しい荒治療はするべきではない。 融通性をもって穏やかに後始末をすべき時です、正論はマイナスになります。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『幹父之蠱、小有悔、无大咎』「ちちのこをかんす、すこしくくいあり、おおいなるとがなし」 『幹』は治めること。 父の失敗の後始末をする、小さな悔いはあるが、大きな問題はない。 腐敗が大きく危険性もある時ですが、最後まで辛抱してやり遂げることです。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『裕父之蠱、往見吝』「ちちのこをゆたかにす、ゆきてりんをみる」 父の失敗をかえって大きくしてしまう、このまま進めば恥の上塗りになる。 大胆さが求められる山風蠱の時、優柔不断な態度と中途半端なやり方は問題です。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『幹父之蠱、用誉』「ちちのこをかんす、もちいてほまれあり」 『幹』は治めること。 父の失敗の後始末をする、人に誉められる。 破産会社の再建に成功するような時です、すっきりした気分で再出発に臨みましょう。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『不事王侯、高尚其事』「おうこうにつかえず、そのことをこうしょうにす」 宮仕えに見切りをつけ自分一人高潔を守る。 高みの見物、世俗から身を引く時です、引退の好機かもしれません。 |