【山火賁】 『さんかひ』見栄を捨て内面充実の時です。 ≪運勢予報≫ 晴れ。 ≪卦辞≫ 『賁、亨、小利有攸往』 「ひはとおる、すこしくゆくところあるによろし」 ≪運勢≫ 『賁』は飾ること。 山火賁の時は通じる、小さいことなら進んでも良い。 この卦は太陽「火」が山のかなたに沈む日没寸前の光景を示しています。 山々が夕日で赤く彩られ確かに息をのむほどに美しい光景ですが、あくまで表面的で一時的な美しさで、 内面的、永続的な物ではありません、山火賁の時は、譬えるならば夕暮れ時で明るさに乏しく、 遠くまで見通す事が出来ませんので、大きな事をする時ではありません、また、とかく外見に囚われ、 体裁にこだわる時ですので見たて損の無いよう内面にこそ目を向けることが肝要です。 ◆入学◆ 文科系に良い時です、特に語学又は美術の学校に良い時です。 ◆紛失物◆ 大抵家庭内に在ります、タンス・押し入れの中を見て下さい、物によっては神棚とか仏壇などを捜してください。 ◆運勢傾向◆ 表面のピカピカした飾りに比べて内容に乏しいので見栄や体裁に拘らず内容の充実をはかるべきです。 ◆願望◆ 実力で勝負をする時です。 ◆交渉◆ 進展しそうで滞ります。 ◆事業◆ しゃれた仕事なら成功します、広告などを活用しましょう。 ◆住居◆ 屋内の装飾・照明には工夫が必要です、改築は吉ですが新築は良くありません、移転も見合わせましょう。 ◆愛情◆ 機会には恵まれますが内面に偽りがあることが多いので、外見を飾らず、誠意を示すことです。 ◆結婚◆ 表面に囚われ実体を見誤るおそれがあります、仲人口に注意して下さい。 ◆旅行◆ 派手になりがちなので出費に注意しましょう、海外旅行は良くありません。 ◆相場◆ 上昇気運を秘めていますが過大な期待は禁物です、材料は良くても一面で冴えない要素もあります。 ◆健康◆ ぜいたく病一切、美食からくる疾病、運動不足による心臓疾患、腹部の腫物、婦人病、性病、泌尿器疾患、腰痛など。 持病は慢性化する傾向があります。 ◆出産◆ 多少遅れがちです、難産の兆しもあります。 ◆人物◆ 芸術・芸能・美容・装飾関係のセンスのある人です、派手好きで虚栄心が強く見栄っ張りな性格です ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『賁其趾、舎車而徒』「そのあしをかざる、くるまをすててかちす」 足を飾る程度、格好の良い車などに乗らず歩いていく。 本来持っているものを生かして進みましょう、接待、ワイロなどの誘惑には乗らないことです。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『賁其須』「そのひげをかざる」 『須』はひげのこと。\n" + 自然にはえてくるあごひげを飾る程度なら良い。 体裁だけで中身のない時で、ただ従うだけの時です、交渉などには要注意です。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『賁如、濡如、永貞吉』「ひじょじゅじょえいていにしてきち」 『賁如』はかざりたてること、『濡如』はみずみずしいこと。 美しくみずみずしく飾りたてた姿、このままいつまでも貞正にしていれば吉。 きらびやかな美しさ、それはそれで見事だから良いのです。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『賁如、[白番]如、白馬翰如、匪冦婚媾』「ひじょはんじょはくばかんじょ、あだするにあらずこんこうせんとす」 『賁如』は飾りたてること、『膰』は白髪、『翰』は白い馬、『寇』は敵、賊のこと 白虚飾のない馬がやって来る。敵ではなく求婚しに来たのだ。 飾り気のない人の援助を得られる時です、飾らない態度、控えめな態度で臨むべきです。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『賁于丘園、束帛戔戔、吝終吉』「きゅうえんをかざる、そくはつせんせんりんなれどもついにきち」 『束帛戔戔』とは少なくて貧しいこと。 一時非難されるが、ケチなぐらいのほうが最終的には吉。 何事も質素倹約を心がける時、その努力が後で好結果を生むでしょう。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『白賁、无咎』「しろくかざる、とがなし」 白く飾る、問題はない。 白色は美しい、最高の美しさを追い求めていけば、結局、行き着くところは質素で飾らない自然のままの姿になるでしょう、 飾り気を捨て、内面を充実する時、精神的な喜びがあります。 |