【山沢損】 『さんたくそん』損して得取る時です。 ≪運勢予報≫ 晴れ。 ≪卦辞≫ 『損、有孚、元吉、无咎、可貞、利有攸往、曷之用、二〓可用亨』 「そんはまことありげんきち、とがなし、ていすべし、ゆくところあるによろし、 なにおかこれもちいん、にきもちいてきょうすべし」 ≪運勢≫ 『損』は減らす、損失、奉仕などの意味、 『〓』は神前へのお供えを盛る竹の器で、『八〓』が正式だが、『二〓』にまで簡略化して、質素の極限を表現したもの。 山沢損の時、誠があれば大いに吉、問題はない、貞正にして進んで良い、 祀るに何を用いるべきか、質素な二つの竹皿を供えれば良い。 物心両面で損失のある時です、目先の利益に惑わされず見返りを期待せずに変わらぬ気持ちでで進むことがポイントです、 たとえ今は損するようであっても、誠意をもって行えば後には自分の身に利益となって戻ってきます。 ◆入学◆ 地味な学校なら良いでしょう。 ◆紛失物◆ 忘れ物をすることが多い時です、外出時には気をつけましょう、家庭内での紛失物は置き場所が変わっています。 ◆運勢傾向◆ 現在は何かと損失が多く冴えませんが次第に利益に転ずる気運です、私利私欲に走ると大損をする結果になります。 ◆願望◆ 性急に事を進めてはいけません、再三の努力をして叶えられます。 ◆交渉◆ 相手に一歩譲り利益を与える事によって進展します。 ◆事業◆ 目先の多少の損失を覚悟で進めれば次第に発展して利益を生じます。 ◆住居◆ 不満があります、改築は良いですが移転は見合わせましょう。 ◆愛情◆ 自己中心的だと背かれます、誠意をもった献身的な行為が実って報われます、現在の出費や苦労も喜びとなって返ります。 ◆結婚◆ 世話や苦労が多く厄介ですが耐えてまとめれば良い縁です。 ◆旅行◆ 見合わせるのが無難です、ただ公益の為の旅行には吉です。 ◆相場◆ 一時の損を投げてはいけません、持ち続ければ良くなります、現在順調であるものは損失の恐れがあります。 ◆健康◆ 食欲不振、体力衰弱、肺病、腫物、血行不順、排便排尿に支障、月経不順など。 栄養を取り養生して体力をつければ次第に良くなります。 ◆出産◆ 初期に母体の健康に気をつければ安産です。 ◆人物◆ 好人物で親戚知人のために何かと世話や苦労が多く損する人です、外見剛気で内面柔和ですが実行力に乏しい人物です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『已事〓往、无咎、酌損之』「ことをやめてすみやかにゆく、とがなし、はかりてこれをそんす」 『事』は携わっている仕事のこと。 自分の仕事をやめて速やかに行く、問題はない、事情をくみ取った上で自分を損することだ。 実情を見て適正に行うことも大切です。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『利貞、征凶、弗損益之』「ていによろし、ゆけばきょう、そんせずこれをえきす」 貞正にして動かぬのが良い、進んで事を行えば凶、自分は損することなく田を益する。 動かずに自分を大切にしたほうが良い時です。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『三人行則損一人、一人行則得其友』「さんにんゆけばすなわちいちにんをそんす、いちにんゆけばすなわちそのともをう」 三人で行けば一人が仲間外れになるが、一人で行けば友を得られる。 共同で行うより単独で行ったほうが成功しやすい時です、多くを望まず目標を一つに絞りましょう。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『損其疾、使〓有喜、尢咎』「そのやまいをそんす、すみやかならしむればよろこびあり、とがなし」 『疾』は病根のこと。 病根を断ち切る、速やかならば喜びがある、問題はない。 障害を速やかに除くべき時です、手当は早めにすることです。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『或益之、十朋之龜弗克違、元吉』「あるいはこれをえきす、じっぽうのきもたがうあたわず、げんきち」 『十朋之龜』は非常に高価な亀のこと。 思いもよらず益される、この上なく立派な亀で占う必要もない、大いに吉。 思わぬ助力を得られ、難なく利益の得られる時です。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『弗損益之、无咎、貞吉、利有攸往、得臣无家』「そんせずこれをえきす、 とがなし、ていきち、ゆくところあるによろし、しんをえていえなし」 自分を損することなく他を益す、問題はない、貞正にして吉。 進んで良い、自分の家のことを忘れるくらいに奉仕をしてくれる良き臣下を得る。 部下の惜しみない協力を得られ大いに信望を集めます、誠意を大切にしましょう。 |