【水地比】 『すいちひ』仲良く和気あいあいと進む時です。 ≪運勢予報≫ 晴れ。 ≪卦辞≫ 『比、吉、原筮、元永貞无咎、不寧方来、後夫凶』 「ひはきち、ぜいにたずねげんえいていにしてとがなし、やすからざるものまさにきたる、こうふはきょう」 ≪運勢≫ 『後夫』は遅れる人の意味、『比』は親しむこと、『筮』は占い、天の意志のこと。 水地比の時は吉、人と親しむに当たっては、筮に尋ね、すなわち天の意志を伺い、 大いにいつまでも貞正を保てば問題はない、ただし、こういう親しむ時には、 心が安らかではない者まで親しもうとしてやって来る、とくに、遅れてやって来るような者は、打算的で信用できず凶。 この卦が出たら、人の助けが得られる時です、人と親しみ協力関係を築きましょう、 しかし、善悪見境なく親しみやすい時ですから、交際する人の選択には注意を要します、 また、水地比の時は競争の多い時でもあり人に遅れをとることなく、機先を制することが肝要です。 ◆入学◆ 競争者はあっても実力に応じた所に入学できます。 ◆紛失物◆ 家の中で、押し入れとか暗い場所にあります。 ◆運勢傾向◆ 人間関係が大切な時で人と親しくすることで道が開けます、苦労が多くて本業が渋滞しがちですが、 敏速に事を運べば競争者にも勝てます。 ◆願望◆ こねや紹介者があれば達成します、友人や指導者の力を借ましょう。 ◆交渉◆ 明るい態度であたれば順調に運びます、迅速に進めるのがポイントです。 ◆事業◆ 規模を拡大強化するには機が熟していません。 ◆住居◆ 特に障害はありません、移転は差し支えありません。 ◆愛情◆ 相手に不足無く恵まれていますが多角関係の恐れがあります、男性は艶福家です、ライバルには注意しましょう。 ◆結婚◆ 縁談に恵まれていて選択に迷い決めかねています、友人と一人の相手を争うかもしれません。 ◆旅行◆ 一人旅は良くありません、同伴か団体旅行なら良いでしょう。 ◆相場◆ 大勢は安く活気に乏しいが優良株は長期方針で持つのがよいでしょう。 ◆健康◆ 中耳炎、眼病、胃病、食中毒、腹膜炎、胸部疼痛、腎臓など。 治療が困難で長引く恐れがあります。 ◆出産◆ 安産です、飲料や冷えに注意しましょう。 ◆人物◆ 柔和でソフトで人と親しみ円滑な交際ができます、異性関係が多くけじめに乏しいタイプです。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『有孚比之无咎、有孚盈缶、終来有他吉』「まことありてこれにひすとがなし、 まことありてふにみつれば、ついにきたりてたのきちあり」 『缶』は酒を入れる土器のこと、『他』は思いがけないの意味。+ 誠をもって親しく交わる、問題はない、その誠が素朴な土器に満ちるように豊かであれば、ついには思わぬ喜びもえられる。 あなたの飾らぬ真心・努力が人を動かし、予想外の喜びが訪れる時です。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『比之自内、貞吉』「これにひするうちよりす、ていにしてきち」 心の中から親しくする、貞正にして吉。 あなたの方から誠意を尽くして親交を求めるなら、良い援助の得られる時です。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『比之匪人』「これにひするひとにあらず」 普通の人とは思えぬような得体の知れない者ばかりと親しくする。 とても正常な状態の時とは云えません、親しくしている人・やろうとしている事などを見直しましょう。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『外比之、貞吉』「ほかこれにひす、ていにしてきち」 外部の者とも親しくする、貞正にして吉。 職種に関わらず交際することは自らの教養を高め、視野を広めてくれます、目上の助力を求めることです。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『顯比、王用三驅失前禽、邑人不誡、吉』「ひをあきらかにす、 おうもってさんくしてぜんきんをうしなう、ゆうじんいましめず、きち」 『禽』は獲物、『驅』は馬を走らす意味、『邑人』は村人、『誡』は警戒し疑うこと。 水地比の道を明らかにする、王が狩の時に三方から獲物を追い詰め、前方より逃げる獲物は逃がす、 去るものは追わずの姿勢であれば、村人は警戒心を起こさない、吉。 完璧さを追い求めず、寛大な気持ちで接することが大切です。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『比之无首、凶』「これにひすしゅなし、きょう」 『首』は主のこと。 親しくしようにも主たる相手がいない、凶。 仲良くすべき時に天思に背き人から見放される時です。 |