【水風井】 『すいふうせい』陰日向なく仕事を続ける時です。 ≪運勢予報≫ 晴れたり曇ったり。 ≪卦辞≫ 『井、改邑不改井、无喪无得、往来井井、〓至、亦未〓井、羸其瓶、凶』 「せいはゆうをあらためせいをあらためず、うしなうなくうるなし、おうらいせいせい、 ほとんどいたるもまたいまだせいをきっせず、そのつるべをやぶる。きょう」 ≪運勢≫ 『井』は井戸、『邑』は村、『〓』はつるべの縄のこと。 水風井の時、国や村が変わることがあっても、井戸は居場所を変えることなく、汲んでも汲んでも涸れず、 また、溢れ出ることもない、そこを往来する人を誰でも養ってくれる、 ところが、その井戸のつるべの縄が底に届きそうなのに足りず、 あるいは、そのつるべが破れて水が漏れるようなのは凶。 この卦は破れ井戸を本来の井戸に修復する姿です、井戸は他人のことなど気にしません、 自らの本分を忠実に守り、いつも変わらない恒常心の姿です。 水風井の時は、井戸の姿にならって静かに、根気よく、陰日向なく、地道な努力を続けるべき時です。 あなたの才能や智恵が人の役に立つ時です、世のため人のためボランティア精神で進みましょう。 ◆入学◆ 無理です、ふだん成績の悪い人は落第の危険性があります。 ◆紛失物◆ 物の底に隠されていることが多くすぐに発見できなくても後で見つかることがあります。 ◆運勢傾向◆ 勤勉に現状を守ることによって平安が得られます、縁の下の力持ちとして自分の分野を守ると開運します。 ◆願望◆ 一朝一夕には成りませんが地道な努力が功を奏します。 ◆交渉◆ 根気よく粘り強く交渉すれば成立しますが大きな成果は望めません。 ◆事業◆ 小規模なものは良ですが拡大強化したり他に手を出すのは禁物です。 ◆住居◆ 改築は結構ですが移転は良くありません。 ◆愛情◆ 地味に堅実に、分に応じた行動を執るべきで焦ると失意の元になります、地味な関係であれば喜びもあります。 ◆結婚◆ 分相応を望むなら纏まり平安な縁になります、高望みをすると互いに欠点を指摘しあうなどトラブルが生じます。 ◆旅行◆ 地味な小旅行ならよいでしょう、水辺に注意すること。 ◆相場◆ 安値圏内で小浮動しながら次第に上昇していきますが、上げ幅が小さく上下に往来して定まりません。 ◆健康◆ 胸部疾患、中耳炎、血行不順、気管支、腎臓病、腫物、婦人病、中風など。 病勢は一進一退して長引き、一時回復しても再発の恐れがあります。 ◆出産◆ 妊婦の冷えや風邪に注意、おおむね安産です。 ◆人物◆ 勤勉篤実で有用な人物です、努力家ですが縁の下の力持ちとして目立たない人です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『井泥不食、旧井无禽』「せいでいしてくらわれず、きうせいにきんなし」 『禽』は鳥のこと。 井戸の底が泥で濁って飲めない、この古井戸には鳥も寄り付つかない。 人から頼られるような徳が欠けています、世間から相手にされないと嘆く前に泥くさい言動は正すべきです。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『井谷射鮒、甕敝漏』「せいこくふにそそぐ、つるべやぶれてもる」 井戸の水は底の鮒にかかる程度しかない、つるべが破れて水が漏れてしまう。 骨折り損のくたびれもうけの時です、浪費ぐせは直しましょう。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『井渫不食、爲我心惻、可用汲、王明並受其福』「せいさらえどもくらわれず、わがこころのいたみをなす、 もちいてくむべし、おうあきらかなればならびにそのさいわいをうく」 井戸をさらってきれいにしたのに、誰も飲んでくれない、心が痛む、充分汲むべき水であるのに、今は水風井の時、 努力を続けていれば、王の人を見る目が明らかならば用いられ、今までの苦労が報われ、互いに幸せになれるだろう。 今は日の目を見なくとも、解ってくれる人は必ずいます、捨て鉢にならず才能にさらに磨きをかけましょう。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『井甃、无咎』「せいいしだたみす、とがなし」 井戸を補修して石畳にした、問題はない。 いよいよ才能を発揮する時が近づきました、今はその準備の時に当たります、内部を整え充実させましょう。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『井洌、寒泉食』「せいいさぎよし、かんせんにしてくらわる」 井戸の水が冽く、冷たい水がこんこんと出てくるようになり、人から飲んでもらえるようになった。 世間の信用が得られる時です、人のために頑張る事が大きな恵みとなって返って来ます、私利私欲は禁物です。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『井收勿幕、有孚元吉』「せいくみておおうなかれ、まことありげんきち」 井戸に蓋をして独占するようなことをしてはならない、奉仕の心があれば大いに吉。 あなたの徳が広く世間に認められる時です、万人に役立とうとする気持ちを忘れず、さらに努力を続けることです。 |