【風天小畜】 『ふうてんしょうちく』渋滞に巻き込まれたような時です。 ≪運勢予報≫ 晴れたり曇ったり。 ≪卦辞≫ 『小畜、亨、密雲不雨、自我西郊』 「しょうちくはとおる、みつうんあめふらず、わがせいこうよりす」 ≪運勢≫ 『小畜』は少しとどめること。 風天小畜の時、通じる、厚い雲が立ちこめてきたが、雨はまだ降ってこない、やがて、西のほうから降りだすことだろう。 風天小畜の時は周囲の状況が悪く、うまくいきそうでいかず、進めそうで進めない状況です。 目的地の手前で車の渋滞に遭ったような時で、時期を得ていないのですから、いたずらに前進しないことです。 しばらくは学問などに打ち込み、実力を蓄えて機が熟する日を待つことです。 ◆入学◆ まだ実力を蓄える時です、地方の学校を志望してみて下さい。 ◆紛失物◆ 物の間にはさまっているか、押入れ戸棚か、窓の近くを捜してみてください。 ◆運勢傾向◆ 足踏み状態の時で小さな障害に阻まれて思うように前進できません、焦ったり不満が溜りますが一歩一歩前進すべきです。 ◆願望◆ 当分は焦らずに待つことが大切です。 ◆交渉◆ 相手の理屈に押されて自分の意見が通りませんが、焦らずに好機を待ちましょう。 ◆事業◆ 大きなことは成就しません。 ◆住居◆ 不備な点があって長く住むには向いてません、移転は良いでしょう。 ◆愛情◆ 遠慮や気兼ねがあって互いの意思の疎通を欠き、親密になれずもどかしさを感じます。 ◆結婚◆ 横から障害が出て纏まりません、時期尚早ですから待つのが賢明です。 ◆旅行◆ 予定が遅れるとか中止になることがあります。 ◆相場◆ 内部に騰勢の要因がありながら、小さな情勢でなかなかあがりません。 ◆健康◆ 頭痛、食欲不振、肋膜、肺結核、咳、喀血、しゃっくり、腹部膨満、怪我、月経閉止症など。 急変の心配はありませんが長引きます。 ◆出産◆ やや障害があります、体力不足などで流産の恐れがあります。 ◆人物◆ 外見は柔和ですが内面は剛健です、好き嫌いが激しくて人となじめません、 あと一歩で物事が達成ができない傾向があります。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『復自道、何其咎、吉』「かえるみちよりす、なんぞそれとがあらん、きち」 途中で引き返す、何の問題があろうか、吉。 手を出しかけてふと我に返る、平常心を取り戻して現状維持に努めましょう。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『牽復吉』「ひかれてかえるきち」 友人に引かれて帰る、吉。 持つべきものは良き友人です、人の意見には素直に従いましょう。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『輿説輹、夫妻反目』「よふくをとく、ふさいめをそばむ」 『輿』は車、『輹』は車軸のこと。 車の車軸が外れて車が壊れてしまい進めない、夫婦でケンカするようなものだ。 内部分裂がもとで大切なことが台無しになります、強引さ性急さを控えることです。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『有孚、血去?出、无咎』「まことあり、ちさりおそれいず、とがなし」 『?出』は危険が去る意味。 誠がある、血や膿が出てしまって恐れも去った、問題はない。 誠意を尽くせば、難問が解決する時です。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『有孚、攣如、富以其隣』「まことあり、れんじょ、とみそのとなりをもってす」 『攣如』は手を取り合うこと。 誠があって、手を取り合うようにしっかりと心を合わせて相親しむ、富も隣人と分け合う。 成功を皆で喜ぶ共存共栄の時です。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『既雨既処、尚徳載、婦貞氏A月幾望、君子征凶』「すでにあめふりすでにとどまる、 とくをたっとびのす、ふはただしけれどもあやうし、つきぼうにちかし、くんしゆけばきょう」 『望』は満月のこと。 ついに雨が降って、その恵が行き渡るように、徳も、車に戴せるぐらいに盛大になった、 このような時、本来、陰であるべき婦人が貞正にしていても危うい、月が満月に近づいて輝きを増し、 一層歯止めが効かなくなった、こうした時には、君子であっても進むことは凶。 目的をすでに達成したのに、まだ不満足で進もうとしています、これ以上の欲は出さずに有終の美を飾りましょう。 |