【雷風恒】 『らいふうこう』方針を変えてはいけない時です。 ≪運勢予報≫ 晴れたり曇ったり。 ≪卦辞≫ 『恒、亨、无咎、利貞、利有攸往』 「こうはとおる、とがなし、ていによろし、ゆくところあるによろし」 ≪運勢≫ 『恒』とは常ということ、久しく変わらないこと。 雷風恒の時、通じる、問題はない、貞正であれば良い、進んで良い。 雷風恒の時には、何事も方針を変えることなく貫くことで本当の幸福が得られます、初心を忘れず現状を守り、 転職するなど、むやみに事を起さないことです、不動心を培い、平凡の良さを認識すべきです。 この卦は、夫婦の卦とされ、幾久しく変わらない姿を表します。 平穏無事な毎日に退屈して、刺激を求める心が潜んでいる危険な時でもあります。 ◆入学◆ 各人に個人差がありますから実力次第で目標を選ぶべきです。 ◆紛失物◆ 室内での紛失物は物の間にまぎれこんでいます、外出時の紛失物は人が持ち去っています。 ◆運勢傾向◆ これまで不安定であったことはここにきて安定して来ます、欲を出さず現状を守りましょう。 ◆願望◆ 新規のことは控え現状を守ることです、親しい人と協力しましょう、性急・突飛な事は挫折につながります。 ◆交渉◆ 従来のことや恒例のことは順調に行きますが、新規はらちが明かない傾向があります。 ◆事業◆ 順調に繁昌、盛運の時です、他業に手出しするとか方針転換は控えましょう。 ◆住居◆ 苦労もありますが辛抱していけば平穏です。 ◆愛情◆ 長い間の交際の仲が多く熱い仲ではないが安定した関係です、第三者の介入を防ぎ現状打破に動き始める時でもあります。 ◆結婚◆ 意見の調整に手間取りますがまとまります、あせっては不調に終わりますが、ためらっていると解消となります。 ◆旅行◆ 恒例の旅や気の張らぬ旅は平安、途中で予定の変更はいけません。 ◆相場◆ 小高下はあるが変化に乏しく妙味は期待できません、現在波乱あるものは安定しますが安定しているものは変動を始めます。 ◆健康◆ 肺の疾患、胃腸病、膨満、肝臓、腫物、性病、産後の病、長わずらいが持病化・慢性化したものが多い傾向にあります。 急な治癒は難しく、辛抱強く治療すべきです。 ◆出産◆ 平安、ことに終産婦の場合は安産です。 ◆人物◆ 外柔内剛の人です、勤勉努力家で商売繁昌します、好色家で移り気なため夫婦争いがあります。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『浚恒、貞凶、无攸利』「ふかくつねにす、ただしけれどもきょう、よろしきところなし」 最初から深入りしようとする、貞正であっても凶、良いことはない。 最初から飛ばしすぎ、求めすぎで無理がります、自分の力量をわきまえて下さい。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『悔亡』「くいほろぶ」 雷風恒の精神を守れば悔いはなくなる。 継続は力なりの時です、今までの方針どおりに根気よく進みましょう。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『不恒其徳、或承之羞、貞吝』「そのとくをつねにせず、あるいはこれにはぢをすすむ、ただしけれどもりん」 徳に欠け、節度がない、恥をかくことになる、貞正にしていても非難される。 方針が定まらず、あれもこれもと気が多く、多情による過ちを起こしやすい時で、信用も名誉も失います。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『田无禽』「かりにきんなし」 『禽』は鳥、獲物のこと。 田んぼで狩をして獲物がなかった。 労して功なし、見込み違いで利益のあがらない時です、断念して早めに手を引きましょう。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『恒其徳、貞、婦人吉、夫子凶』「そのとくをつねにす、ただし、ふじんはきち、ふしはきょう」 徳を維持し貞正を守る、婦人は吉でも男子には凶。 柔順を旨とする立場の人には良くても、臨機応変を旨とすべき立場の人には良くありません。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『振恒、凶』「こうをふるう、きょう」 雷風恒の道を守らず絶えず動揺している、凶。 確固とした目的もなく目移りばかりしています、忙しく飛び回っても成果がなく見当外れの努力と言えましょう。 |