【震為雷】 『しんいらい』雷のような大騒動の時です。 ≪運勢予報≫ はれたり曇ったり。 ≪卦辞≫ 『震、亨、震来〓々、笑言唖唖、震驚百里、不喪七鬯』 「しんはとおる、しんきたるにげきげきたり、しょうげんあくあくたり、 しんひゃくりをおどろかすもひちょうをうしなわず」 ≪運勢≫ 『震』は雷のこと、『〓々』はびくびくと恐れ驚くこと、 『唖唖』は安心して笑うこと、『七鬯』の『七』はさじ、『鬯』は香り高い酒で、ともに祭祀に用いるもの。 震為雷の時、通じる、雷が鳴り響くとびくびくと恐れ驚くが、治まると安心して笑い声が起こる、 雷は百里四方に鳴り響いて驚かす、しかし、祭祀を行なう人はさじや酒を驚いて落とすことはない。 この卦はカミナリおやじが大騒ぎしている姿です、派手な割には内容や実力が伴っておりません。 「声あって形なし」の時で、何か問題が起きても、見た目ほど大したことはありません、 自分を失わずに冷静沈着に対応しましょう、時間がたてば笑い話になります。 ◆入学◆ 自分の目的とする学校に集中努力しましょう。 ◆紛失物◆ 大抵は見つかります、外出時の落としものでも運が良ければ拾った人が持って来てくれます。 ◆運勢傾向◆ 運気がに活動する兆しがあり心身ともに落ちつかない時です、吉事がありそうですが具体的には何もありません。 驚くことがあっても実害は少ないでしょう、無分別に進むと骨折損をします、軽挙妄動しても得るところはありません。 ◆願望◆ 成るようで成りません、短慮が原因で成果があがりません。 ◆交渉◆ 大げさな掛けあいから何の結論も無いままに終わります。 ◆事業◆ やる気十分ですが、行動力が伴わず利益も薄い運気です。 ◆住居◆ 落ち着きのない環境だから移転したほうがよいでしょう。 ◆愛情◆ 積極的になる時ですが配慮不足で急ぎすぎて不調に終わります、好調に見えてもぬか喜びに終わります。 ◆結婚◆ 纏まりそうでいて立ち消えになったり条件もよくなくモタつきますがいずれまとまります。 ◆旅行◆ 性急な計画など準備不足のため驚くことに遇います、交通事故には要注意。 ◆相場◆ 意外な契機から高値圏内にむかって上昇しますが、長続きせずもみあって暴落します。 ◆健康◆ 肝臓、足の疾患、筋肉のひきつり、神経病・リウマチなど激痛をともなう疾病。 変動が絶えませんが、外見ほどには悪くありません。 ◆出産◆ 初期には驚くことが起きたりします、出産は心配ありません。 ◆人物◆ 威勢がよくて活気と行動力のある人物です、調子はよいが約束事を守り切れない性格です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『震来〓々、後笑言唖唖。吉』「しんきたるにげきげきたり、のちにしょうげんあくあくたり、きち」 『〓々』はびくびくと恐れ驚くこと、『唖唖』は安心して笑うこと。 雷が鳴り響くとびくびくと恐れ驚くが、後に治まると安心して笑い声が起こる、吉。 初めはびっくりしても後に喜びを得ます、奮起の上、努力しましょう。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『震来氏A億喪貝、躋于九陵、勿遂、七日得』「しんきたるにあやうし、 おくばいをうしなう、きゅうりょうにのぼる、おうことなかれ、ひちじつにしてう」 『億』は多いこと、『貝』は貨幣、『九』は連なること。 雷が鳴って危険である、多くの財を捨てて、連なる高い丘に登って身を守ることだ、 失ったものは追わなくとも、七日もすれば戻ってくる。 危険がすぐそこまで迫っています、欲は捨て、身の安全を第一に図る時です。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『震蘇々、震行无[生/目]』「しんそそたり、おそれてゆけばわざわいなし」 『蘇々』は茫然自失すること。 雷に遭って茫然としている、恐れて慎重に行けば災いはない。 肉体的にも精神的にも疲労が重なりバテています、能力以上の事は控えるべきです。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『震遂泥』「うごきてついにおぼる」 動いて、遂に泥にはまる。 力不足にもかかわらず分不相応な事に手を出して中途で挫折を味わいます、何事も控えめにすべきです。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『震往来氏A億无喪有事』「しんおうらいあやうし、おくゆうじをうしなうなし」 『億』は大いにの意味、『有事』は為すべきこと。 雷が鳴って往来するのも危うい、なすべきことはしっかり果たすことだ。 動かず現状維持の時です、有事の備えは確実にしておきましょう。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『震索々、視矍々、往凶、震不于其躬、于其鄰、无咎、婚媾有言』「しんさくさくたり、みるかくかくたり、 ゆけばきょう、しんそのみにおいてせず、そのとなりにおいてす、とがなし、こんこうことあり」 『索々』は茫然自失すること、『矍々』はきょろきょろと定まらぬこと、『婚媾』は姻戚、まわりの人のこと。 雷に遭って茫然とし、きょろきょろと視線も落ち着かない、進めば凶、 雷が我が身にではなく、隣りに落ちたので問題はない、まわりの人から小言をいわれる。 災いが及ぶ前に落ち着いて対策をたてる時です、慌てているばかりでは、見えるものまで見えなくなってしまいます。 |