【雷沢帰妹】 『らいたくきまい』順序が逆でチグハグな時です。 ≪運勢予報≫ 晴れたり曇ったり。 ≪卦辞≫ 『帰妹、往凶、无攸利』 「きまいゆけばきょう、よろしきところなし」 ≪運勢≫ 『帰』は嫁にいくこと、『妹』は若い女のこと。 雷沢帰妹の時、女のほうが積極的に男のもとに押しかけていくことは正道とはいえず凶、良いことはない。 年若い妹「沢」が年かさの男「雷」を追いかけている姿です、従って、この卦は副妻の卦ともいわれ、 副妻やお妾さんのように名より実をとり、分をわきまえて進むべきであることを示しています。 雷沢帰妹の時は、とかく順序を無視して目先の欲望に走がちです、結果、手違いや間違いを招き、 終わりを全う出来なくなりがちで、異性問題でも間違いの起こりやすい時です、こうした時には目前の喜びにすぐ飛びつくのではなく、 理性を備えた人間として先々のことをよく考えて行動する心がけが大切です。\n\n" + ◆入学◆ 能力に応じた学校を狙いましょう、補欠にでも入れば成功のほうです。 ◆紛失物◆ 小さい物、家の中での物はみつかります。 ◆運勢傾向◆ 何事も性急に運んで軌道を逸脱し、思わぬ手違いや間違いが生じます。 目前に喜びがありますが末がよくありません、軽率な言葉から人間関係が破綻します。 不正な欲望や色情問題が起きやすい運です。 ◆願望◆ 無理押し、強行突破の傾向があり、失敗します。 ◆交渉◆ 先方の姿勢を尊重せずに無理押しすると失敗します。 ◆事業◆ 斬新な手をうつと功奏します、思慮を欠いて事を急ぐと失敗します。 ◆住居◆ 熟慮のうえでの増改築はかまいませんが移転は避けましょう。 ◆愛情◆ 一時的な情欲で結ばれるか不釣りあいの縁で、精神的な裏付けに不足し情事関係といわれる仲です、三角関係に注意。 ◆結婚◆ 正式な結婚でなく内縁関係・同棲といった関係になり、まとまらないほうが無難です。 ◆旅行◆ 見合わせたほうが無難です、交通事故・外傷を受けやすいので注意が必要です。 ◆相場◆ 正攻法の通じない時です、波乱が多く慎重を期さないと損失します。 ◆健康◆ ノイローゼ、ヒステリー、口中咽喉の疾病、疼痛、胸部疾患、リウマチ、手足の疾病、月経不順など。 多くは色情、過淫が原因です、病勢は悪化し直ぐには治りません。 ◆出産◆ 初期は支障が生じやすいですが、無事安産です。 ◆人物◆ 性急・短慮で利益に直進するような性格です、女性は愛人、二号的な立場になります。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『帰妹以〓、跛能履、征吉』「きまいていをもってす、あしなえよくふむ、ゆけばきち」 『〓』は妾・副妻、『跛』は片足が悪いこと。 副妻として嫁ぐ、片足の悪い人が無理をせず歩いていくような態度なら進んで吉。 実力のない時ですから控え目な態度で陰の力となることを心がける時です。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『眇能視、利幽人之貞』「すがめよくみる、ゆうじんのていによろし」 『眇』は片眼が悪いこと、『幽人』は山の中に隠れ住む人のこと。 片眼で見るが如く、世捨て人のように貞正にしておれば良い。 見て見ぬふりをするような賢明さが求められます、不満があっても多くは望まず自分の道を守るべきです。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『帰妹以須、反帰以〓』「きまいもってまつ、きたりかえってていをもってす」 『須』は下賎な女、『〓』は妾・副妻のこと。 下賎な女が結婚したが、釣り合わない結婚ゆえ戻ってくる、今度は副妻として出直す。 欲のままに動いてとかく失敗しやすい時です。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『帰妹愆期、遅帰有時』「きまいきをあやまる、とつぐをまちてときあり」 婚期を逃してしまった、後日を期して嫁ぐのを待つ。 引き潮の時です、満ち潮の時まで焦らず待機しましょう。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『帝乙帰妹、其君之袂、不如其〓之袂良、月幾望、吉』「ていおつまいをとつぐ、 そのきみのべいは、そのていのべいのよきにしかず、つきぼうにちかし、きち」 『袂』は着物、『〓』は妾・副妻、『望』は満月、『帝乙』は殷の紂王の父のこと。 帝乙が妹を臣下に嫁がせた、その時の衣装は、副妻のよりも質素なものであった、 だが、満月に近い月のように、ゆかしい婦人の輝ける徳があった、吉。 名よりも実をとるべき時で、あなたの心の美しさが大いに人の心を打ちます。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『女承筐无実、士〓羊无血、无攸利』「ぢょきゃうをうけてじつなし、しひつじをさきてちなし、よろしきところなし」 『筐』は箱のこと。 女が受けた結納の箱は空っぽで、男が婚礼のための羊を裂いても血が出ない、良いことはない。 誠意や愛情の見られない形ばかりの冷めた関係で何事も成就しえない運です。 |