【火山旅】 『かざんりょ』移りゆく旅で人生の孤独を感じる時です。 ≪運勢予報≫ 雨。 ≪卦辞≫ 『旅、小亨、旅貞吉』 「りょはすこしくとおる、りょはていにしてきち」 ≪運勢≫ 『旅』は旅人のこと。 火山旅の時、小事は通じる、旅路で貞正にして吉。 この卦は、人生の旅の道中における孤独、不安、苦労、そして移り変わっていくことから不安定さなどを意味します。 火山旅の時は孤立し、スランプに陥る時です、事業が失敗したり、仕事が不安定で辛い時です、 友人、恋人、家族などを遠く感じ、淋しい思いをします。 このような時は受け身に徹し、旧を守るべきですが、旅の目的地を忘れることなく、 つまり自分の理想を放棄することなく着実に進むことです。 ◆入学◆ 自分の目的一筋に努力していれば、自分の希望校にパスし出来ます。 ◆紛失物◆ 紛失直後の物は見つかります、長引けば人手から人手に移っていきます。 ◆運勢傾向◆ 運気安定を欠き寂寥憂愁を感じます、住所の移動があるか遠方に移ることもあります。 精神面では吉ですが物質的に恵まれません、文書の問題や火災に注意。 ◆願望◆ 小事は成りますが大事は成りません。 ◆交渉◆ 交渉の焦点が定まらず多くは成立しません。 ◆事業◆ 内部の結束が足りません、人間関係の円滑化と協力態勢を採るべきです。 ◆住居◆ 落ち着きのない住居です、外観の改装良いでしょう、移転したくなりますが移転しても安定しません。 ◆愛情◆ 親密度が薄く不安動揺があります、先方の愛情が定まらぬか心変わりがあり、人知れない悩みがあります。 ◆結婚◆ 旅先や外出時の出会いによる縁など常道に背いたものでまとまらないほうが無難です。 ◆旅行◆ 支障はありません、旅先での盗難・火災に注意しましょう。 ◆相場◆ 上昇気配がみえてなかなか動かず上昇を始めても浮動して冴えません。 ◆健康◆ ノイローゼ、ヒステリー、憂うつ症、視力障害、熱病、伝染性諸病、腫瘍、腰痛、中風、半身不随など。 病勢は始めは軽症ですが次第に重くなります、一時小康を得ますがが油断は禁物です。 ◆出産◆ 油断から母体の健康を害す危険があります、慎重に対処しましょう。 ◆人物◆ 外出・旅行好きでじっとしていない性格です、故郷に落ち着かず親戚、肉親の助けが少ない人物です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『旅瑣瑣、斯其所取災』「りょささたり、これそのわざわいをとるところ」 『瑣瑣』はこせこせすること。 旅して、こせこせと落ち着かない、災いを被ることになる。 小利にこだわると大利を失います、ケチな考えはやめ大切なことを見落とさないように視野を広く持つことです。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『旅即次、懐其資、得童僕貞』「りょじにつく、そのしをいだく、どうぼくのていをう」 『次』は宿、『資』は資本すなわちお金、『僕』は召し使いのこと。 旅して宿に着き、懐には充分お金がある、召し使いの若者も忠実だ。 火山旅の時にあって、まずまず平穏な時ですが、欲張らないこと。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『旅焚其次、喪其童僕貞、氏x「りょそのじをやく、そのどうぼくのていをうしなう、あやうし」 『次』は宿、『僕』は召し使いのこと。 旅先で宿が火事に遭い、召し使いの若者も失った、危険である。 思い込みの激しさ、人使いの悪さから、親友や目下の者から愛想を尽かされてしまいまし、自業自得というものです。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『旅于処、得其資斧、我心不快』「りょところにおいてす、そのしふをう、わがこころこころよからず」 『処』は落ち着ける所、『資斧』は資本と武力、すなわち、お金と物資のこと。 旅して落ち着ける場所を得た、お金と物にも不自由しないが、何か憂欝である。 居心地が良くとも所詮は旅先でのことゆえ、気苦労と不安が絶えません。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『射雉一矢亡、終以譽命』「きじをいていちしうしなう、ついによめいをもってす」 矢一本で雉を射落とした、最後に名誉を受けることになる。 小さな投資で大きな収穫のある時です、犠牲や回り道にこだわらずに頭を使いましょう。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『鳥焚其巣、旅人先笑後号〓、喪牛于易、凶』「とりそのすをやく、 りょじんさきにわらいのちにはごうとうす、うしをやすきにうしなう、きょう」 『号〓』は泣き叫ぶこと、『易』はここでは境界のこと。 鳥がその巣を焼かれるように宿を失う、最初は高笑いしていた旅人が後には泣き叫ぶ、大切な牛を境界で見失う、凶。 旅の目的を忘れ、旅人の分限を忘れた末路です、驕慢さ、冷酷さが災いして拠点を失い、途方に暮れます。 |