【火沢けい】 『かたくけい』不和反目の多い時です。 ≪運勢予報≫ 雨。 ≪卦辞≫ 『目癸、小事吉』 「けいはしょうじはきち」 ≪運勢≫ 『目癸』は相背くこと。 火沢の時は、小さいことを行なうのには吉。 この卦は、離の中女「火」兌の少女「沢」が女同士で反目している姿です。 したがって火沢の時は、統一がなされずに、内輪もめありとみなします。 家庭の中では嫁と姑の争い、会社の中では派閥争いの絶えない時です、 万事に行き違いが多く、スムーズに事が運びません。 大きな事は行なわずに内部に目を向け、和解策を練ることが肝要です。 ◆入学◆ 特殊技術を身に付ける学校ならば良いでしょう。 ◆紛失物◆ 戻らないことが多い、家庭では置いた場所が変わっている場合があります。 ◆運勢傾向◆ 対人関係の背反・トラブルの多い時です、何事も思い通り進展せず手違い、行き違いが生じ運気は渋滞気味です。 ◆願望◆ 計画、予定のくい違いがあってあってなかなか進展しません。 ◆交渉◆ 意見の相違があって破綻の危険がありますが、誠意を以って話せば成立します。 ◆事業◆ 努力して骨折り損の傾向あるので計画や方法を再検討する必要があります。 ◆住居◆ 肌に合わないので改築は良いでしょう、移転も悪くありませんが、日時、方位など慎重に検討すべきです。 ◆愛情◆ 意に反して円滑に進みません、意見の相違あって不和を招きます、三角関係の恐れもあります。 ◆結婚◆ 手違い、くい違いがあってまとまりません、お互いの性格が合わないため誤解の起きやすいときです。 ◆旅行◆ とかく手違いなどがあります、前半悪く後半は順調に行きますが延期したほうが無難です。 ◆相場◆ 見通しと現実が一致しません、後になって上昇気運となります、癖をつかんでうまくいくことがあります。 ◆健康◆ 発熱、頭痛、嘔吐、心臓病、眼病、口中の病、妄語、肺病、咳、食傷など。 病勢は危急な場合も多いですが一命は保ちます、誤診、投薬の間違いなどもあります。 ◆出産◆ 予定日の変動があります、難産か手違いなどが生じやすく注意が必要です。 ◆人物◆ 芸術的才能に恵まれているが反社会的な人です、好き嫌いが激しく誤解され非難を受けやす性格です。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『悔亡、喪馬勿遂、自復、見惡人、无咎』「くいほろぶ、うまをうしなうおうことなかれ、 おのずからかえる、あくにんをみて、とがなし」 悔いはなくなる、馬を見失うが、追わずとも向こうから戻ってくる、悪人でも心を広くして会えば問題はない。 一度背いた者もまた戻ってくる時です、去る者は追わず、放任することです。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『遇主于巷、无咎』「しゅにちまたにあう、とがなし」 『巷』は町の小路のこと、『町の小路で主人に遭う、問題はない』 意外なことから解決策が見出せる時です、裏工作が功を奏しますが、相談して行いましょう。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『見輿曳、其牛掣、其人天且〓、无初有終』「よのひかるるをみる、そのうしひかれ、 そのひとかみきられかつはなきらる、はじめなくおわりあり」 『輿』は車のこと。 車が引き戻され,牛も引き止められて進めない、髪を切られ、鼻を切られるような憂き目に遭う、初めは良くないが、終りは良い。 周囲の人に誤解され、濡れぎぬを着せられたりと苦労の多い時ですが何事も関与しないが一番です。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『[目癸]狐、遇元夫交孚、持ル咎』「けいこ、げんぶにおうてこもごもまことす、あやうけれどもとがなし」 『[目癸]狐』は背いて孤立すること、『元夫』は善良な人のこと。 背いて孤立するが、善良な人に会い、誠をもって交わるようになる、危ういけれども問題はない。 意見が対立して孤立し易い時ですが、正しくしていれば理解者が得られます、自我を抑えて柔和な態度を心がけましょう。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『悔亡、厥宗噬膚、往何咎』「くいほろぶ、そのそうはだえをかむ、ゆけばなんのとがあらん」 『宗』は身内,親族のこと。 悔いはなくなる、同族と会って、柔らかい肉を噛むが如く和解できる、進んで事を行っても何の問題があろうか。 仲間と親しみ協力しつつ、解決に当たる時です。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『[目癸]狐、見豕負塗、載鬼一車、先張之弧、後説之弧、匪寇婚媾、往遇雨則吉』「けいこ、しのとをおうをみる、 きをいつしゃにのす、さきにはこれがゆみをはり、のちにはこれがゆみをとく、 あだするにあらずこんこうせんとす、ゆきてあめにあえばすなはちきち」 『[目癸]狐』は背いて孤立すること、『豕』は豚、『塗』は泥、『寇』は敵、賊のこと。 背いて孤立する、泥まみれの豚と鬼が車に載っている、初は弓を引いて射ようとするが、後には弓を下ろす、 相手は敵ではなく求婚しようとして来たのである、進んで雨に流せば吉。 疑心暗鬼の状態ですが見方を変えれば誤解も解けて、すんなりと解決する時です、お互い過去は水に流すこと。 |