【沢地萃】 『たくちすい』人や物が集まり繁盛する時です。 ≪運勢予報≫ 快晴。 ≪卦辞≫ 『萃、亨、王仮有廟、利見大人、亨、利貞、用大牲吉、利有攸往』 「すいはとおる、おうゆうびょうにいたる、たいじんをみるによろし、 とおる、ていによろし、たいせいをもちいてきち、ゆくところあるによろし」 ≪運勢≫ 『萃』は集まること、『大牲』は大いなるいけにえのこと。 沢地萃の時、通じる、王が宗廟に祖先を祀る、有識者に相談することだ、 通じる、貞正であれば良い、牛や豚などの大きないけにえを用いて祭祀を行って吉、進んで良い。 沢地萃の時は、人や物、お金が集まり、大繁盛の時です、地位も昇進、人気もうなぎ登りでしょう。 この卦は登竜門の卦いわれ、就職・試験・人事などの競争事において難関を突破できる活気溢れる運です。 ただし、ライバルも非常に多く、不慮の災難も起こりやすいので、用心を欠かさない事が肝要です。 ◆入学◆ 一流校をまず狙いましょう、その他にも後二校だけ受験しておいたほうが良いでしょう。 ◆紛失物◆ 外でなくした物は大抵人が届けてくれます、家の中でなくしたものならば、人の集まる場所を探して下さい。 ◆運勢傾向◆ 運が隆盛の時ですので、人や物が集まり活気がでます。 神仏の祭祀を行うときです、人の集まる場での不慮の事故に注意して下さい。 勤め人は地位の昇進がありますが、人との出会いや別れがあります。 ◆願望◆ ライバルが多く達成が困難ですが正道を踏むことです、目上の人の援助や引き立てがあれば成就します。 ◆交渉◆ 団体交渉などは順調です、また楽しい談笑の場をもつと吉です。 ◆事業◆ 大いに隆昌の時です、商売なら大衆向き業種が吉です。 ◆住居◆ 近所づきあいもよく楽しい住居です、移転は禁物です。 ◆愛情◆ 恵まれる時で密のような親しい関係です。 とかく話題となるような華やかな仲ですが、多角関係となってトラブルが起きる危険があります。 見栄や体裁をつくりすぎため失費が多くなります。 ◆結婚◆ まとめるとよい良縁です、良縁が二つあるとか世話をする人が絶えないなど恵まれています。 ◆旅行◆ 慰安旅行とか神社詣でなどの旅行が特に吉です、団体旅行は楽しい旅行になります。 ◆相場◆ 人気が集中して商いは活発化する時で一時的に騰勢を続けますが、後は安く大きな利益は望めません。 ◆健康◆ 胸部疾患、痰咳、動悸、胃病、食中毒、胃癌、水腫、小児の諸病、二病併発など。 治癒が進まず病勢が次第につのり回復が困難となります。 ◆出産◆ 安産です。 ◆人物◆ 衆人の上に立って慕われ好かれる人物です、笑顔、愛嬌をもって衆人に接する人です。 芸能人など客商売に向きます。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『有孚不終、乃乱乃萃、若号一握爲笑、勿恤、往无咎』「まことありておえず、すなわちみだれすなわちあつまる、 もしよばえばいちあくわらいをなさん、うれうるなかれ、ゆけばとがなし」 『一握』は容易にの意味、『誠』があっても全うできない。 心がどうにも定まらない、もし声を上げて友を呼ぶなら応じてくれて、簡単に笑いに変わる、 心配しなくても良い、進んで問題はない。 何かと迷いの多い時です、目的を一つに絞りましょう、意志表示は明確にすること。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『引吉、无咎、孚乃利用〓』「ひけばきち、とがなし、まことあればすなわちもちいてやくするによろし」 『〓』は簡略された祭りのこと。 人を立て自分は陰にまわる、すなわち引いて吉、問題はない、誠があれば質素な祭りで良い。 出しゃばらず、誠の心で進むべき時です。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『萃如、嗟如、无攸利、往无咎、小吝』「すいじょ、さじょ、よろしきところなし、ゆけばとがなし、しょうはりん」 『萃如』は集まること、『嗟如』は嘆き悲しむこと。 集まっても、嘆き悲しむばかりで良いことがない、進めば問題はないが、少々恥をかく。 障害多く、ため息ばかりが出る時です、あれこれ迷う気持ちが気力を削いでいます。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『大吉、无咎』「だいなればきち、とがなし」 大人は吉、問題はない。 人があなたを頼りにわんさと集まってくる時です、対人面では配慮を要します。 強欲で、高慢なのは小人の態度です、大人のあなたには禁物です。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『萃有位、无咎、匪孚元永貞、悔亡』「あつめてくらいをたもつ、とがなし、 まことにあらざるもげんえいていにしてくいほろぶ」 人心を集めて地位を保てば問題はない、 心服しない者がいても、大いにいつまでも貞正を保つようにすれば悔いがなくなる。 人望を集める時ですが、実力が伴わない状態ですので努力を継続しましょう。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『齊咨涕洟、无咎』「ししていい、とがなし」 『齊咨』は嘆き悲しむこと、『涕洟』は涙を流すこと。 嘆き悲しみ、涙を流して泣くが問題ない。 成功して衆に抜きん出たはずなのに、時の流れに取り残されて孤立無援を感じる時です。 |