【兌為沢】 『だいたく』おしゃべりに注意の時です。 ≪運勢予報≫ 晴れたり曇ったり。 ≪卦辞≫ 『兌、亨、利貞』 「だはとおる、ていによろし」 ≪運勢≫ 『兌』は喜ぶこと。 兌の時、通じる、貞正であれば良い。 この卦は沢(口)が二つ重なっており、笑い声が溢れる楽しい雰囲気を表わしています、 その一方で、口の災いの多いことをも意味ししています。 兌為沢の時には、小事には良くても、大事を行うには力不足ですので、現状を守るのが無難でしょう。 また、他人の口車に乗りやすく誘惑の多い時で、交際する人の選定および異性問題には注意が必要です。 良きも悪しきも口の及ぼす力の強い時です、何かトラブルが生じたら論争は避け、 穏やかな話し合いで解決を図ることを心がけましょう。 ◆入学◆ 志望校ならばよいでしょうが、二つ三つ口をかけておいたほうが無難です。 ◆紛失物◆ すぐに発見されにくい状態です、破損していることもあります。 ◆運勢傾向◆ 喜びごとの多い時ですが緊張を欠くと運気を逃します。 人間関係の楽しさがある反面、口論などの争いもあります。 一方でほめられ、一方ではけなされます、友と語り勉学に熱中する好機です。 ◆願望◆ これまで長い時間をかけたことは達成の喜びをみます。 失言で挫折することがあるので注意すること。 ◆交渉◆ 柔和な姿勢で応ずることです、失言に注意。 ◆事業◆ 色気を出して手を広げ過ぎてはいけません、現状維持に専念すべきです。 ◆住居◆ 多少の欠陥は改築によって補い移転は思いとどまったほうが無難です。 ◆愛情◆ 喜びいっぱいの時ですが、とかく軽率に流れて堅実性に乏しくなります。 柔和な態度が大いに功奏します、楽しみに走りすぎて本業を怠らないように。 ◆結婚◆ 本人同士が気に入った縁で恋愛結婚です。 周囲に雑音があっても本人たちでどんどんと進めていきます。 ◆旅行◆ 慰安旅行などはよい旅です、意見のくい違いなどからいさかいが起きますので注意して下さい。 ◆相場◆ 下値にあって小高下しますが底は堅い、安値圏内の場合には上昇場面もありますが一時的です。 ◆健康◆ 口中の諸疾患、痰咳、喘息、胸部疾患、胃腸病、腎臓、膀胱など泌尿器科系統、性病、婦人病、精気消耗など。 病勢は急変しません、意外に早く回復します。 ◆出産◆ 初期は摂生を欠いて何かと支障がでますが、あとは平穏です。 ◆人物◆ 明朗快活で能弁な人物で、魅力的で異性に大いに好かれるます。 気軽に約束しても実行の伴いにくい傾向があります。 金銭面、物質面で困窮しない人です、食通、料理好きな特徴を持ちます。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『和兌、吉』「わしてよろこぶ、きち」 和して喜ぶ、吉。 現状を守って、平和な時です。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『孚兌、吉、悔亡』「まことにしてよろこぶ、きち、くいほろぶ」 誠をもって喜び合う、吉、悔いがなくなる。 誠実さが開運を招く時です、信頼関係を大切に。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『来兌、凶』「きたりてよろこぶ、きょう」 喜びを求めて来る、凶。 下心を持った者が近づいてきているか、あなた自身が巧言でもって人を欺こうとしている危険な時です、 うまい話は破滅のもとです。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『商兌未寧、介疾有喜』「よろこびをはかりていまだやすからず、やまいをへだてよろこびあり」 『商』は比べ量る、『寧』は安定する。 『介』は境界をつくって自らを固く守ること、 『疾』は病気のように災いをもたらすもののこと。 どちらの喜びをとろうかと比べて迷う、邪悪なものから身を守って喜びがある。 酒や女、ワイロなどの邪道を退けて正道に立ち帰る時です、私利私欲を制して、本来の目的に専念すること。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『孚于剥、有氏x「はくにまことす、あやうあり」 『剥』は削り落とすこと。 引きずり下ろそうと邪心をもつ者が親しくしようとして来る、危険である。 詐欺に用心すべき時です、足をすくわれないように気を許さず、身を守ること。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『引兌』「ひきてよろこぶ」 巧言令色でもって人を引き入れて喜ぶ。 取り巻きを引き連れて得意になっているような時で、志の低さを反省すべきです。 |