【天沢履】 『てんたくり』虎の尾を履むような危険な時です。 ≪運勢予報≫ 晴れたり曇ったり。 ≪卦辞≫\n" + 『履虎尾、不咥人、亨』「とらのおをふむ、ひとをくらわず、とおる」 ≪運勢≫ 『履』は草履の履で踏む、実践するということ。 「天沢履の時は、虎の尾を履むような危険があるが、人に噛みつくことはない」 この卦の上卦・天は怖いおやじで、下卦・沢はか弱い少女を意味します、 剛健なものに柔弱なものが従っている姿です。 天沢履の時は、危険がいっぱいの時ですが、虎の尾を履むような気持ちで、 先輩や上司の意見に従って進むことが大事です。 「親しき中に礼儀あり」で、礼儀を失わず、人の道を履み行うべきです。 また、天沢履は女子裸身の卦ともいわれます。 卦象のとおり、一人の女(陰)が五人の男(陽)を三爻の股の所で相手にしている姿です。 異性問題には特に注意が必要です。 ◆入学◆ 危ないときです。 ◆紛失物◆ 物の中間にはさまっているか、棚の上にあがっているか、袋戸棚の中にあることが多いときです、よく捜せば見つかります。 ◆運勢傾向◆ 何ごとに対しても謙虚な態度で接することです。 目上の人や実力者には従順にしたがってください。 思わぬ危険が生じやすい時ですが実害は少ないでしょう。 異性問題の起きやすいときです。 ◆願望◆ 過大な野望や自信過剰は破綻を招きます。 先輩や実力者の指導、助言を大切にすれば願いはかないます。 ◆交渉◆ 相手をたててそれに従う姿勢が大切です、自信過剰だと決裂します。 ◆事業◆ 分相応に進むべきです、冒険心や野望をもって飛躍しようとすると大損をします。 ◆住居◆ 新築はよくありません、小規模な増改築はかまいません、実力のある工事者に依頼してください。 ◆愛情◆ 複雑な内部事情があり、とかく精神面より情緒的なことの多いときです。 女性は地位のある男性か遥か目上の人を慕います。\n" + ◆結婚◆ すでに肉体関係のある場合が多く、男性は地位が高くて女性は玉の輿的な縁です。 初婚より再婚のほうがうまくいきます。 ◆旅行◆ 旅先での危難に十分な注意が必要です、入念な準備を行い慎重な計画を立てましょう。 ◆相場◆ 騰勢を追いながらも下落場面に遭遇します、慎重な情勢分析が必要です。 ◆健康◆ 精神疾患、口内炎、肺結核、心臓病、咽喉、胃腸病、性病など急激な症状が多く、適確な治療が必要です。 ◆出産◆ 心配ありません。 ◆人物◆ 外見は剛健に見えて内面は小心で騒がしい人物で、分不相応の大望を抱きがちです。 女性は男性的な気性で裸身も平気、好色で大言を吐くタイプです。 ≪初爻の爻辞と対処法≫ 『素履、往无咎』「そりゆきてとがなし」 飾り気なく素直に進めば問題はない。 あるがまま、自分らしさを大切にすべき時です。 ≪二爻の爻辞と対処法≫ 『履道坦坦、幽人貞吉』「みちをふむたんたん、ゆうじんていにしてきち」 『幽人』は山の中に隠れ住む人のことです。 坦々と道を行く、一人、心静かに世捨て人の如く、貞正にしていれば吉。 周囲の雑音に惑わされず、我が道を行くべき時です、本業を守り、表立った行動は差し控えましょう。 ≪三爻の爻辞と対処法≫ 『眇能視、跛能履、履虎尾、咥人、凶、武人爲于大君』「すがめよくみる、あしなえよくふむ、とらのおをふむ、 ひとをくらう、きょう、ぶじんたいくんとなる」 『眇』は片目が悪いこと、『跛』は片足が悪いこと。 目が悪いのに充分に見えるふりをし、足が悪いのに充分に歩けるふりをして進む、 こういう具合なので虎の尾を履んでしまい、ガブリと噛み付かれる、並みの武人が総大将になったようなものだ。 実力もないのに、自信過剰で大言壮語しているような時です、世の中、空いばりが通用するほど甘くはありません。 ところで、この爻は天沢履の中でも、ズバリあなた(陰)が異性(陽)に囲まれていることを示しています。 しかも、三爻は人体では股のところです、異性関係にはよくよく注意する必要があります。 油断すると素っ裸にされる恐れがあります。 ≪四爻の爻辞対処法≫ 『履虎尾、愬愬終吉』「とらのおをふむ、さくさくたればついにきち」 『愬愬』は恐れ慎むこと。 虎の尾を履んでしまった、怖れ慎んでいれば最終的には吉。 危険いっぱいの時ですが、気を抜かずに慎重な態度を貫けば大丈夫です。 ≪五爻の爻辞と対処法≫ 『夬履、貞氏x「ふむことをさだむ、ただしけれどもあやうし」 『夬』は決断、決行のこと。 堂々と進むことを決断する、貞正にしていても危うい。 礼儀正しく進むべき時です、独断専行は危険です。 ≪上爻の爻辞と対処法≫ 『視履考祥、其旋元吉』「ふむことをみてしょうをかんがう、それめぐればげんきち」 これまで行ってきたことを振り返り、じっくり反省する、 誤った道を進んできたのなら立ち帰って大いに吉。 過去の経験を生かし、将来の目標を定める平安な時です。 他の人の意見や前人の行ないも参考にすること。 |